第24回夏季デフリンピック競技大会の陸上競技棄権について

2022年5月1日からブラジルにて開催中の第24回夏季デフリンピック競技大会にて、日本選手団内の新型コロナウイルス感染の状況により、選手団本部から5月11日以降の全競技を「棄権する」との指示がありました。

我々陸上はまだ競技を半分残し、また、まだ競技してない選手も数名いる状況での全選手棄権の指示となりました。
チーム内に体調不良者が1人もいない中、陸上競技の特性である、個人競技、屋外競技、接触なしと言う観点から最後まで競技を続けてさせてほしいと交渉を粘り強く続けていました。

また、棄権に至る客観的数値かつ、合理的な理由も示せされておらず、決定に至るまでの委員会や委員会名簿、議事録、決定通知書もない中、決定に至るプロセスが不透明なまま、選手団本部より一方的に棄権決定がなされました。

デフリンピックは全日本ろうあ連盟スポーツ委員会が出場に関する決定権を持っており、本部を無視しての出場は叶わない事から、断腸の思いですが、陸上競技は本日(2022年5月12日)からの種目は全て棄権することになりました。

選手の皆さん、今まで応援していただいた方、関係者全員にこの様な事態になってしまった事、お詫び申し上げます。

選手達に落ち度は一切ありません。帰国した際は大きな拍手で迎え入れてください。 何卒よろしくお願いいたします。

2022年5月12日
陸上競技日本代表選手団監督 
佐藤將光